インプラントと従来の治療法との比較
2021/04/14
インプラントと従来の治療法(ブリッジ・入れ歯)との比較
インプラントと従来の治療法(ブリッジ・入れ歯)との比較
インプラント治療が普及する前は、歯を失った(欠損)部位に人工歯を補う方法として、ブリッジと入れ歯(部分入れ歯・総入れ歯)が行われていました。
インプラント治療が普及し、治療方法の選択肢は増えましたが、患者さんにとっては選択が難しくなったのかもしれません。
治療方法の選択肢
治療方法の選択肢
欠損している歯の本数、および周囲の歯(残存歯)の状態によって、選択できる治療法は異なります。
ブリッジは欠損歯数が多い場合や残存歯の状態が良くない場合はできない事があります。
例えば、全ての歯がない場合や奥歯が連続して数本欠損している場合などは、支えになる歯がないので、ブリッジの適応外となります。
一方、欠損状態や残存歯の状態にかかわらず、入れ歯はほとんどの欠損症例で適応となります。
インプラントは、1本~数本欠損している場合でも、全ての歯が欠損している場合でも治療の選択肢となりますが、骨の状態・全身の健康状態によっては治療が難しい事もあります。
ブリッジ・入れ歯・インプラントの比較
ブリッジ・入れ歯・インプラントの比較
各治療法のメリット・デメリットを知り、歯科医とよく相談し、自分の口腔内の状況を考慮した上で治療方法を決めましょう。
ブリッジのメリット・デメリット
メリット
- 天然歯のように咬み心地が良い
- 入れ歯のような異物感はない
- 治療期間が短い
- 保険の適用があり、費用が抑えられる(セラミックは保険適用外)
など
デメリット
- 支えとなる隣の歯を削る必要がある
- 支えとなる歯に負担がかかる
- 支えとなる歯の状態が良くない場合、ブリッジができない
- 欠損歯数が多いと、ブリッジができない事がある
- 支えとなる歯の状態が悪化し、抜歯する必要があれば、再度、ブリッジ・入れ歯・インプラントの検討が必要となる
など
入れ歯のメリット・デメリット
メリット
- 治療期間が短い
- 保険の適用となるので、費用が抑えられる
- ほとんどの症例で適応となる
など
デメリット
- 咬みにくい
- 厚みがあるため異物感がある
- 熱が伝わりにくく味がわかりにくい
- 入れ歯は動くため、外れたり、歯ぐきに痛みが生じる事がある
- 部分入れ歯の場合、支えとなる歯に負担がかかる。また、金属のバネをかける必要があり、見た目がよくない
など
インプラントのメリット・デメリット
メリット
- 他の歯に負担をかけない
- 天然歯のように咬み心地が良い
- 入れ歯のような異物感はない
- 天然の歯に近い審美性となる
- 歯が1本~数本欠損している場合でも、全部欠損している場合でも治療の適応となる
など
デメリット
- 手術が必要
- 費用がかかる
- 治療期間が長い
- 骨が少ない場合、骨造成治療が必要になる
- 全身疾患により、手術が難しい場合がある
など
インプラントは医療費控除の対象となります
インプラントは健康保険が使えない自由診療です。そのため、費用がかかりますが、医療費控除の対象であるため、支払った料金の一部が還付金として戻ってきます。
(還付金は個人の総所得によって異なります)