お口の健康が全身を守る!
2020/11/16
口腔内をきれいに保ちウイルス感染の水際対策を!
ウイルスの感染は鼻・口・目から起こります。
お口の細菌が出すタンパク質分解酵素が、粘膜細胞へのウイルス感染を促進してしまうため、
口腔内をきれいに保つことが重要です。
口腔内環境が不潔だと全身の免疫力が下がる!
口腔内の細菌が食道や胃を通って腸にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱して全身疾患の発症原因になることが分かってきました。
腸は全身の免疫と密接に関わっており、腸内細菌のバランスが崩れると感染症にかかりやすくなるので、お口の健康を意識しましょう。
お口の状態次第で肺炎につながることも!
食べ物や唾液が気道に入る「誤嚥」が起きた時、お口の中が不潔だとたくさんの細菌が肺に入り、誤嚥性肺炎を起こすこともあります。
また歯周病菌や歯ぐきの炎症のよって生み出された炎症性物質が血流に乗って全身をめぐれば、体のあちこちで炎症が起きたり、ウイルス感染による炎症症状が進みやすくなったりする場合も。
お口は常に、清潔に!
Q 毎日欠かさず歯磨きをしているだけではダメなの?
A 3つのポイントを意識して磨きましょう!
1 歯ブラシの毛先を歯の面にあてる
2軽い力で歯ブラシをうごかす
3小刻みに動かす
心がけたいのは、汚れをきちんと取り除く歯みがき。そこで、「歯ブラシの使い方」を見直してみましょう。ポイントは、ハブラシを歯の面にあて、毛先が広がらない程度の力で小刻みに動かすこと。
5〜10mm幅で1〜2本ずつ、歯並びに合わせて角度を変えながらみがくといいでしょう。
目安は1箇所につき、20回以上。
力の入れすぎは歯ぐきの損傷や歯ぐきが下がるなどの一因になるため、注意が必要です。
Q: どんなところを重点的に磨けばいいの?
A: 磨きにくくて歯垢(しこう)が残りやすいところを入念に!
まんべんなく磨いているつもりでも、歯と歯の間に歯周ポケット、奥歯の奥などは歯垢が残りやすいもの。
厚生労働省の調査によると、奥歯はむし歯になりやすいという傾向があるため、奥歯のケアは重要です。
しっかり磨くには、ヘッドが薄いハブラシを使うことも一つの手。一般に口の中が狭いとされる日本人でも、操作性に優れたヘッドが薄い歯ブラシを使えば奥歯の奥まで届かせることができます。
より丁寧なケアをするならデンタルフロスやデンタルリンスを加えるのもおすすめ。